育児ライフバランス

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育児と人生の両立を目指すブログです

「嘘はダメ」ではなく「嘘をついた理由」を確認しよう

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子供は嘘をついちゃう

子供に嘘をつかれるとイラっとしますよね。

3歳か4歳ぐらいから誤魔化すことを覚えて、5歳にもなれば立派な嘘つき(笑)


別に嘘のつき方を教えたわけでもないのに自然に嘘をつくようになりますよね。

どうして子供は嘘を覚えるんだろうか…。

子供が嘘をつく理由

ネットで調べてみると、いっぱい出てきますね。

代表的なものは以下でしょうか。

  • 失敗を隠したい
  • 注意をひきたい
  • 自分を良く見せたい


まぁ大人でもそんな感じですよね。
特に「失敗を隠したい」というのはあるあるです。


さて、このあたりの理由は理解できるのですが、じゃあなぜ自然に覚えるのか??

「環境が悪い」だとか「親のせい」とかいろいろと考えられますが、じゃあ環境が良くて親が正直者なら嘘を覚えないのか??

子供が嘘を覚えるのは成長の証

以前、偶然見つけた以下の番組で、嘘について特集をしていました。

■「ウソについての本当の話」 - BS世界のドキュメンタリー


後半しか見れなかったのですが、とてもおもしろかったです。

この中で、子供が嘘をつく理由は「他人の嘘を見破るため」と説明していました。

確かに嘘を知らない人は、「それは嘘だ!」って指摘できませんものね。
騙され放題です。

動物だって嘘をつく

前述の番組で、動物を使った実験をしていました。

詳細は割愛しますが、餌にありつくために、階級が上の仲間にすら嘘の場所を教えて自分だけ餌にありついていました。
(あとで階級が上の仲間に怒られていましたが…)

ここから見るに、知的レベルが高い人間が特別に嘘をつくのではなく、この世界で生き抜くためには「嘘」が必要になっている気がします。


人間の子供も、生存本能として「嘘を覚える」ことが成長に組み込まれているのかもしれませんね。

嘘は使う目的が大切

さて、そんな嘘ですが、実は、ある調査では人は1日に2回は嘘をつくそうです。
(1日200回と言う人もいます)

「おはようございます。」
「おはよう。なんか疲れてるみたいだけど、大丈夫?」
「あぁ…ありがとうございます。大丈夫です。」

⇒ 嘘。めっちゃ疲れてる。


「やぁ。この前頼んだ資料作成は順調かい?」
「はい、間に合うと思います。」

⇒ 嘘。やばい。


みたいな感じでしょうか(笑)

もし、これらの状況で嘘をつかなかったらどうなりますか?
相手に心配をかけますね。


嘘にはいろいろ種類があると思いますが、「相手のための嘘」

って悪いことですか??

いわゆる、「優しい嘘」というやつです。

逆に、「相手を傷つける嘘」や「不安にさせる嘘」はいけませんよね。

嘘は使う目的が大切だと思います。
もし、子供が嘘をついたとしても、「正直にダメ!」といきなり怒らず、「どうして嘘をついたの?」と、理由・背景を聞くようにしたいですね。

子供に対する嘘の実験

前述の番組で、以下の実験を紹介していました。

ルール 
  • 大人が後ろを向き、子供が両手のどちらかにシールを隠す
  • 大人がシールが入っている手を当てたら、シールは大人のもの
  • 大人が間違えると、シールは子供のもの

 

ここで、大人が手を選ぶときに「どっちに入っているの?」と質問します。

どうなると思いますか??


3歳児は正直にシールが入っている方の手を教えてシールを取られてしまいます。
しかし、5歳児になるとシールが入っていない方の手を教えてシールを得ます。

おもしろいですね。
正直者の3歳児は残念ながらシールを取られてしまいました。
嘘がつけないとそういことになってしまうのです。

なお、うちの4歳児にも試してみましたが、
1回目は正直に答えてきたのでシールを奪いました。(笑)
2回目は「教えないよ」と言って誤魔化してきました。
まだ嘘はつけないけど、シールは取られたくないという気持ちの表れですね。


もし小さな子供がおられる方は、試してみてはいかがでしょうか。

まとめ:「嘘はダメ」ではなく「嘘をついた理由」を確認しよう

いかがだったでしょうか。

「嘘」は子供の時に自然に覚えることであり、成長の証だと思います。
それは、「周囲の嘘からの自己防衛のため」という話(説)を紹介しました。

嘘の中でも、「優しい嘘」は否定できず、これにより社会が上手くまわっている事実があります。
逆に、「相手を傷つける嘘」「不安にさせる嘘」は良くないです。

子供を教育する際は、「嘘はダメ」と頭ごなしに否定するのではなく、「なぜ嘘をついたのか?」を確認してからにしたいですね。


「嘘をつかない人間」ではなく、「みんなの幸せのために嘘を使える人間」に育てたいですね。