学童期こそ近視対策が重要!!
近視とは
近視と言えば、一般的には近くのモノははっきりと見える一方、遠くのモノはぼやけて見えてしまう症状ですね。
具体的には以下の状態になるそうです。
近視(きんし)は、屈折異常のひとつで、眼球内に入ってきた平行光線が、調節力を働かせていない状態で、網膜上の正しい位置ではなく、もっと手前に焦点を結んでしまう状態。
引用:近視 - Wikipedia
統計的には、徐々にですが子供の視力が悪化してきています。
以下は文部科学省の令和元年度学校保健統計調査における視力調査結果です。
出典:学校保健統計調査-令和元年度(確定値)の結果の概要:文部科学省
幼稚園はさほど変わっていませんが、小学生以上では右肩あがりですね。
グラフにするとわかりやすいです。
うーん…最近はデジタル化が加速しているので、目が悪くなのは当然かもしれませんが、何とかしたいですよね。
近視は万病のもと
そんな近視ですが、近年さまざまな病気との関連が指摘されています。
ある調査によると、近視の人は近視でない人に比べて、緑内障が約3倍、網膜剥離が約20倍、近視性黄斑症が約40倍になってしまうんだとか。
さらに、近視が進むと、認知症やうつ病、動脈硬化も起こしやすくなるんだとか…。
いやー防ぎたい。どうしたら防げるんだろうか?
希望の光「バイオレットライト」
バイオレットライトって知っていますか?
なんと、近視進行を抑制することが期待されている光です。
まさに希望の光!
バイオレットライトについては、以下の記事で詳しく解説されています。
視力が悪くなると有名な「ブルーライト」とは大違いですね。
(青と紫で真逆なんですね)
さて、この「バイオレットライト」ですが、太陽光に多く含まれています。
そのため、太陽光を浴びると目にいいということですね。
具体的には、1日2時間以上屋外活動すると抑制効果があるそうです。
でも、子供を2時間以上外に連れ出すのって結構きついんですよね。
一緒に公園で1時間遊んだだけでクタクタになります…。
「2時間」は結構意識しないと出来ないと思うんですよね。
海外では「出来るだけ外で」
近視は世界的に問題になっています。
残念ながら、日本は近視対策がかなり遅れているそうですが、世界ではいろいろと対策が進んでいます。
例えば、シンガポールとオーストラリアです。
シンガポールでは、学校の授業は出来るだけ外で行うようにしているそうです。
他にも、視力低下がみられる子供に、近視を抑制する目薬が使われています。
オーストラリアでは、「学校の昼食は外」と国が推奨しています。
バイオレットライトを多く浴びようということですね。
他にも、台湾や中国でも国をあげて近視対策を進めています。
そして日本ですが、ようやく国が動き出したみたいです。
現在、近視に対して調査しており、今後の方針を決めようとしているそうですが、この感染症の影響で停滞しているのかもしれませんね…。
まとめ:学童期にこそ近視対策が重要!!
近年、近視になる子供が増えています。
近視が進行すると、その他の目の病気だけでなく、認知症やうつ病、動脈硬化が起こる確率があがるような研究も出てきています。
対策として近年注目されているのが、太陽光に含まれる「バイオレットライト」。
1日2時間以上外遊びすることで、近視を抑制できることがわかってきています。
大人になってからも近視が進行することがあるそうですが、学童期の方が進行速度が速いと言われています。
(実際、中学校の時点で50%以上の子供が視力1.0未満です)
「テレビ・ゲーム・スマホを見過ぎない」だけでは防げない。
なんたって、今後、全小中学生にPCを配布し、授業もデジタル化していきますからね。
私たち親が子供の頃とは時代が違うんだなと思います。
私たちの生活・価値観だけでなく、新たな時代に合わせて対策していく必要がありそうです。
うちの子供はYouTube大好きなんですけど、公園に連れていくと楽しそうに走り回ります。
行く前は「え~」って言うけど、やっぱり子供って外で体を動かすことが好きなんだなと感じます。
とりあえず、休日は午前と午後合わせて2時間、子供を外に連れ出すように意識しています。
子供の未来のためにも、がんばっていこうかなと思います!