育児ライフバランス

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家族の未来のためにマネーリテラシーを身につけよう(前編)【金融リテラシー】

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この資本主義社会において、マネーリテラシー(金融リテラシー)は必須と言っても過言ではありません。
しかし、日本ではあまり金融教育はされておらず、知識が無い人も多いのではないでしょうか。
そんなマネーリテラシーについて、前編では、なぜマネーリテラシーが必要なのか?を中心にまとめます。

 

マネーリテラシーとは

マネーリテラシーとは、一言で言うと「お金のことを知り、お金を活用する」ということです。

一般的には金融リテラシーと言われていますね。

でも、「金融」と言われたら何だか縁遠く感じるので、私は親近感の湧きやすい「マネー」で表現されたマネーリテラシーの方を使っています。


内容ですが、金融庁では以下の4つの分野に分けて調査・分析されています。

  • 家計管理
  • 生活設計
  • 金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択
  • 外部知見の活用

内容の詳細については以下で説明されています。

金融リテラシー・マップ ~「最低限身に付けるべき金融リテラシー(お金の知恵・判断力)」の項目別・年齢層別スタンダード|知るぽると



現代では、これらを学び、活用することが求められているということです。

なぜマネーリテラシーが必要なのか?

さて、本題ですが、なぜマネーリテラシーが必要なのでしょうか?

それは、人生においてお金が必要だからです。

そりゃそうですよね。
この資本主義社会では資本(お金)が非常に重要となります。
どんなサービスを受けるにも必要です。

例として、子供の教育費を見てみましょう。

調べてみたところ、以下のサイトがわかりやすかったです。

価格.com - 子供の教育費っていくらかかるの?子育てにかかる費用を解説 | 学資保険の選び方 | 見直し、相談、比較


上記サイトの後半に「学習費の総額」と言う項目があり、ここを見ればわかります。

幼稚園~大学まですべて公立でも、760万円はかかるそうです。
幼稚園~大学まですべて私立なら、2,000万円を超えてきます。
さらに、大学院 や医学部となると、どんどん増えていきます。


学費だけでもこれだけ必要なのに、生活費、習い事、旅行などを考えると、もっと必要になってきますね。


じゃあ、一体いくらお金があれば大丈夫なのでしょうか?

私は2児の父親ですが、正直、一体いくらお金があれば大丈夫かわかりません。

  • 子供がどんな進路を進むのかわからない(公立、私立、浪人、留学など)
  • 大きな病気や物価・家賃の上昇などで予期せぬ出費が増える
  • 不景気や病気により収入が減少する


このように、将来大きなお金が必要かつ不確定要素が多い人生において、お金の知識なしで日々過ごすのはリスクが高いです。
「今」大丈夫だからと言って、「将来」大丈夫とは限らない

マネーリテラシーを身につけて、常日頃から無駄な支出をせずに、収入を増やしていくことが大切というわけです。

日本の未来は暗い?

さらに、これからの日本は、

  • 人口が減り不景気になり、
  • 年金が減り
  • 退職金が減り
  • でも、(多分)税金はあがり…

と、どんどん厳しい時代になっていくことが予想されます。

人口減少

最近ニュースなどで、日本の人口減少について報じられることが増えてきました。
実際、どれぐらい減少しているのかというと、以下の状態です。

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出典:統計局ホームページ/人口推計(令和2年(2020年)11月平成27年国勢調査を基準とする推計値,令和3年(2021年)4月概算値) (2021年4月20日公表)

 

減少しているのは一目瞭然ですが、近年、減少速度が速くなっているように見えます。

人口が減少すると、国内の消費が落ち込み、企業収益が悪化します。

このような状況になると、安定した収入が約束されなくなるかもしれません。

年金の減少

次は年金についてですが、前述のとおり人口が減少しているので、当然税収も下がっています。

直近の状況は以下です。

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出典:令和2年版厚生労働白書 資料編|厚生労働省


上の表が国民年金を基に算出・支給される老齢基礎年金。
下の表が厚生年金を基に算出・支給される老齢厚生年金です。

算出式などが変わったりするので単純比較は難しいのですが、長い期間で見ると、徐々に減っているようです。

なお、年金に関しては、税収の減少を投資による収益で補っています。
(国民から集めたお金で様々な金融商品に投資しているのです)

「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が運用管理しており、現在のところ、順調に増えているようです。

GPIFは、近年、株式への投資比率を上昇させるなど、攻めの姿勢に出ているようですが、この先、年金受給額を維持し続けることができるかどうかはわかりません。

退職金の減少

次は退職金ですが、厚生労働省が5年に一度実施している調査によると、以下の推移となっています。

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引用:就労条件総合調査|厚生労働省 を基に作成

 

過去20年で、約900万円減っていますね。
自分達が退職するころには一体いくらになっているのでしょうか…。

税金

最後に税金ですが、最も記憶に新しいのは、消費税増税でしょうか。
矢継ぎ早に10%まで増税しました。

さらに、住宅ローン控除の見直しですね。
まだ正式に決まっておりませんが、見直し後は、借入残高の1%を上限に支払利息額を考慮して控除額が設定される可能性があります。
現在は借入残高の1%が控除額となっていますので、金利1%以下で借りている人は控除額が下がります。
(見直し後の方が理にかなっているのですが…)

その他としては、現在実施されている感染症対策による増税でしょうか。
東日本大震災の復興特別税のように、将来、税金を増やして賄うのではないかと思います。



こんな時代を生きていく子供たちのためにも、まずは自身がマネーリテラシーを身につけて、子供たちに伝えていく必要があります。

まとめ:家族の未来のためにマネーリテラシーを身につけよう(前編)

今回は前編ということで、マネーリテラシーの必要性と日本の未来についてまとめました。

日本では、人口減少、年金・退職金の減少、増税などにより、予期せぬ支出増加や収入減少に見舞われる可能性があります。

このような不確定な未来に備えるために、マネーリテラシーを身につける必要があります。


後編は、日本のマネーリテラシーの現状と、マネーリテラシーの学び方についてまとめています。
rchannel-life.hatenablog.jp



参考になれば幸いです。
毎日一歩ずつ。日進一歩。