家族の未来ためにマネーリテラシーを身につけよう(後編)【金融リテラシー】
この資本主義社会において、マネーリテラシー(金融リテラシー)は必須と言っても過言ではありません。
しかし、日本ではあまり金融教育はされておらず、知識が無い人も多いのではないでしょうか。
そんなマネーリテラシーについて、後編では、日本のマネーリテラシーの現状とマネーリテラシーの学び方を中心にまとめます。
なお、前編では、日本の未来などを交えてマネーリテラシーの必要性をまとめています。rchannel-life.hatenablog.jp
- 日本のマネーリテラシーは低い?
- 貯金は「守り」であって「増やす」ことには向いていない
- マネーリテラシーの学び方:まずは基礎知識を身につけよう
- 個人的に優先して学ぶべきと思うこと
- まとめ:家族の未来ためにマネーリテラシーを身につけよう(後編)
日本のマネーリテラシーは低い?
日本のマネーリテラシーの現状ですが、金融庁が2016年と2019年に調査しています。
金融リテラシー調査|知るぽると
調査内容・目的は以下です。
この調査は、金融広報中央委員会が、18歳以上の個人のお金や金融に関する知識や行動の特色を把握するために、実施したものです。これは、諸外国での取り組みも参考にしつつ、今後、金融広報中央委員会として、より効果的かつ効率的な活動を実施していくための基礎情報を収集することを目的としています。
気になる調査結果ですが、日本は諸外国と比べて劣る結果となっています。
出典:調査結果 ─ 金融リテラシー調査(2019年)|知るぽると
大きな差ではないものの、劣っているのは事実ですね。
この差はどこから来ているのでしょうか?
資料を読んでいると、気になるアンケート結果がありました。
出典:調査結果 ─ 金融リテラシー調査(2019年)|知るぽると
「金融教育を行うべきと思う」と答えた人の内、実際に「金融教育を受けた」と答えた人は、わずか8.5%となっています。
そして、実際に金融教育を受けた人と受けていない人で正答率に大きな差が出ています。
日本のマネーリテラシーの低さの原因が「金融教育の差」だけとは言い切れませんが、少なくとも一因ではあると思います。
そして、「金融教育を受けたと認識している」と答えた人の内、多くが家庭で受けたと回答しています。
出典:調査結果 ─ 金融リテラシー調査(2019年)|知るぽると
教育機関がもっと教育する必要があるように思いますが、まずは自ら学び、子供に教育していく必要があるということです。
これがこの記事でもっとも言いたかったことです。
なお、前述の金融庁のサイト「知るぽると」には、金融リテラシークイズもあるので、是非チャレンジしてみてください。
貯金は「守り」であって「増やす」ことには向いていない
マネーリテラシーの一つに「資産形成」があります。
これは、資産を形成するために、金融商品のリスクとリターンを理解し活用するというものです。
最たる例が「貯金」ですね。
銀行などにお金を預けて利息を得ます。
しかし、貯金だけで大丈夫でしょうか?
最初、私は貯金ばかりしていたのですが、これが全然増えないんですよね。
そもそも、定期預金でも年利0.02%程度で、かなり良くても0.2%。
100万円預金しても、年利0.2%なら1年で2千円しか増えません…。
これでは、全然増えませんよね。
一方、貯金は基本的には元本割れしません。(※)
※金融機関が破綻した場合、全額返金されるわけではない点には注意が必要です
※貯金はインフレに弱いと言われており、結果的に資産価値が下がる場合があります
そのため、貯金は、お金を守ることにはある程度適していますが、増やすことには向いていません。
すでに十分に資金があるなら良いのですが、そうでない場合、守っているだけではいずれジリ貧になってしまいます。
そのため、資産を守ると同時に、増やすことも考える必要があります。
両方の対策が重要なのです。
なお、前述の金融庁のサイト「知るぽると」では、高校生時点で以下を目指すとしています。
基本的な金融商品の特徴とリスク・リターンの関係について理解し、自己責任で金融商品を選択する必要があることを理解する
リスク管理の方法や定期的に貯蓄・運用し続けることの大切さを理解する
これが国際標準なのかもしれません。
マネーリテラシーの学び方:まずは基礎知識を身につけよう
「じゃあどうしよう…」と思ったら、まずはマネーリテラシーを知るところから始めましょう。
インターネットで「金融リテラシー」と調べればいろいろ出てきますが、超入門としては前述の金融庁のサイト「知るぽると」のナレッジを見るのがいいと思います。
ただし、このナレッジは、基礎は教えてくれますが、具体的な方法は教えてくれません。
釣りで例えると、「魚の釣り方」は教えてくれますが、「魚自体」は与えてくれません。
でも、それが大切なのです。
まずはこのナレッジで基礎知識を身につけて、具体的な方法は、自ら考えたりネットで調べたりするのがいいと思います。
基礎知識なしでいきなりネットで調べたりすると、大きな損をしたり、詐欺などに騙されたりするかもしれません。
人間の欲(お金がほしい、など)には必ずと言っていいほど詐欺が存在します。
(「必ず儲かる」とか「楽して儲かる」などは気をつけた方がいいかもしれません)
そういったものから身を守るためにも、まずはマネーリテラシーを学んでみましょう。
個人的に優先して学ぶべきと思うこと
私の経験上、まずは、
- 家計管理:日ごろから出来る節約、節税の仕組みづくり(支出を減らす)
- 資産形成:労働収入と権利収入の意味と仕組みづくり(収入を増やす)
を中心に学ぶといいのではないかと思います。
「資産形成」と言われると、いきなり収入を増やすことばかり考えがちですが、まずは支出を減らすべきです。
それは、効果が確実だからです。
これらの詳細は、また別の記事にまとめたいと思います。
まとめ:家族の未来ためにマネーリテラシーを身につけよう(後編)
今回は後編ということで、日本のマネーリテラシーの現状とマネーリテラシーの学び方についてまとめました。
金融庁の調査では、日本のマネーリテラシーは諸外国と比べて低い傾向にある状態です。
中でも、金融教育を受けていない人が低い傾向にあるようです。
教育機関での金融教育を待つのではなく、家庭内で金融教育をする必要があり、そのためにも、まずは自身がマネーリテラシーを身につける必要があります。
私は、2年ほど前までは貯金しかしておらず、一切金融知識はありませんでしたが、少しずつ勉強を始め、今ではある程度説明できるほどになりました。
もちろん、株などの金融資産(権利収入)を保有しています。
まだ何もしていない方、将来に不安を感じている方は、一度勉強してみては如何でしょうか。
参考になれば幸いです。
毎日一歩ずつ。日進一歩。